ある出来事をきっかけに考えたワーキングマザーの生活と退職後の生活についてお話します。
本当に退職して良かった?
結論から言うと・・・
退職してどうか?と聞かれたら。
辞めてよかった!!!!!この一言につきます。
もし辞めていなかったら・・・
日々の暮らしの中で何か小さなハプニングが起きたり、
ちょっと子供の様子がいつもと違うだけでも、
「辞めていればよかった・・・。」
そう後悔していたように思います。
私は正社員で15年以上働いてきました。
子供を二人授かり、産休育休の取得、時短勤務をした時期もありました。
時短勤務でも昇給・昇進もありました。
若手社員に向けて「女性の活躍推進」の推進役として講演をしたりと、
大変ながらもやりがいのある日々を送っていました。
おそらく、ものすごく恵まれている環境でした。
私は会社が好きで、仕事も好きでした。
でも、それでも「小1の壁」は越える気になれませんでした。
小学校に入ってからの子供の生活を真剣に考えたときに、
私が正社員でこの会社で働き続けることは難しい、そう判断しました。
これまで何度も退職を考えたことはありましたが、
私にとって小1の壁は乗り越えたい壁ではなかったのです。
辞めてよかった!!と思った出来事、辞めたおかげで得られている最大のメリットをお話しします。
続く自然災害。子供の安全の確保・急な休みに対応できる
登校中に大きな地震が起きた
2018年、北大阪を中心に大きな地震がありましたね。
我が家の地域も震度5弱の揺れを経験しました。
ちょうど通学の時間です。
娘が集団登校して行った数分後に突然の突き上げるような大きな揺れ。
次女と抱き合って部屋の真ん中で揺れが収まるのを待ました。
次女を連れて小学校へ向かいながら、同じように学校に小走りで向かうお母さん達と話し、周りの安全を確認します。
小学校の校庭に到着すると、クラスごとに並んで体育座りをしている子供たち。
すぐに長女の無事を確認しました。
私の顔を見て長女は一瞬目をウルっとさせ「ママ!」と手を握りしめました。
その顔、その反応を見て
「あぁ。顔を見に来て良かった。来られて良かった。」心からそう思いました。
まだ小学校に入学してたった3カ月。
小学生、といってもこないだまで年長さん。
まだ6歳です。
そして繊細さんな長女。
娘が産まれて初めて経験した震度5弱の揺れを感じたのは学校に着く直前、
校門の手前だったそうです。
先生達の素早い対応で、既に登校していた生徒は校庭へ、
学校の近くに来ていた生徒は誘導されて校庭へ。
大きな揺れ。
大人たちは余震がくるかもしれない、と物々しい雰囲気です。
6歳児が動揺して不安になるのは当然です。
学校へ向かった父兄たちは
校庭で我が子の安全を確認していました。
もし、会社員を続けていたら・・・
もし、会社員を続けていたら
長女と同時に出勤するか、長女より先に出勤していました。
長女は『鍵っ子』になっていたでしょう。
学校の判断によってはそのまま帰宅させられるケースもありますよね。
地震があり、無事に登校しているとは思うけれど
「念のために子供の顔を見に行く」ということ。
会社員を続けていたら、当然できませんでした。
無事を確認したくても、学校に電話で確認するって・・・
保育園とは違って気が引けますよね。
休みの連絡ですら、基本的に電話は不可、連絡帳で対応ですから。
子供が母親の顔を見て安心し、
私も娘の顔を見て安心する、
ちょっとしたことですが
親子共に大きな心の安心を得ることが出来たと思っています。
平成最大の大雨。警報で2日間休校になった
さらに2018年は西日本で
『平成以降最大』と言われる大雨災害がありました。
この時、うちの地域では
大雨警報が3日間消えることがなく、学校は2日間休校になりました。
2日間、休校!!ヒェ———-( ゚Д゚)
会社員のお母さん、そう思いますよね??
一体どうされたのでしょう・・・
まず、保育園のときとのギャップ。
保育園って、休園になることってほとんどないんですよね。
幼稚園は警報で休園・休校になることがあると思いますが、
我が家の経験してきた保育園では
お盆とお正月くらいしか休みがありません。
警報では休園にならないんです。
しかも、学校から休校確定の連絡がくるのって、遅いんですよ。
メールで休校の連絡がきたのは午前9時半頃。
学童も閉鎖、とのことでした。
午前9時過ぎ。
当然、既に出勤している両親が多いわけですよね・・・。
ではどうするのでしょう?
会社に連絡して出勤を遅らせる?
9時半まで子供と一緒にいて、休校かどうか確認してから対処する??
難しいですよね。
近くに祖父母がいるならお願いすることができるお家もあるかもしれませんね。
我が家は転勤族なので、遠方の両親には頼れません。
もし、会社員を続けていたら・・・・
子供を置いて出勤していたとします。
9時半に休校の連絡が入る
家に電話して子供に休校の旨を伝える
・・・・・・・・(*_*;
そのあと、1年生が1人でどうしますか??
お昼ご飯は??
このあとずっと1人!?
夕方お母さんが帰ってくるまで1人で家にいる?!
・・・・・できますか???
外はバケツをひっくり返したような土砂降りです。
一歩も外には出られません。
窓を見ると叩きつけられるような大雨・・・
強風が木を揺らし、ゴォーーーーと唸るような音。
時々聞こえる雷の音。
折れた木の枝やゴミ箱が道路を転がっています。
ひっきりなしに聞こえてくる消防車・救急車のサイレン・・・
そんな中、6歳の女の子、一人にできますか?
私は一人にすることなく
一緒にいられる環境を選ぶことが出来ていて本当に良かったです。
あぁ。やっぱり退職してよかった。
この大雨災害でもそう思いました。
1カ月の間に住んでいる関西で大きな災害が立て続けに起きたことにより、
改めて入学前のタイミングで退職していてよかった・・・と思っています。
小1の壁を超えるのは無理ってこと?
でも、私は退職を勧めているわけではないんです。
もし仮に、
夫の仕事がもう少し調整がきくようになっていたら、
両親が近くにいて、何かあったときにはすぐ頼れる環境だったら、
学童の時間がもう少し長かったら、
通勤がもう少し楽な地域に転勤していたら・・・
退職を選んでいなかったかもしれません。
退職を選ばないのであれば、
年長になったら
色々な場合に備えて
留守番の練習をしてみる、
鍵をかけて家を出る練習をしてみる、
パパやママに連絡することができるよう練習しておく
等々、備えておくことはたくさんあります。
小1の壁について考えるときには、
小学生になった自分の子供の姿、
自分と家族のライフスタイル、
生活環境、これからの人生、どうしたいか
全てをじっくり考えて考えて考え抜いて欲しいです。
納得するまで考え抜いて、決めたことであればきっと後悔することはないでしょうから。
小1の壁を自分で低く作り変えるのか、
ぶち壊すのか、人生の転機にするのか・・・
色々な方法があると思います。
私は退職を選びましたが、どんな道を選んでも正解・不正解はありません。
読んでくださった皆さんの進む道を応援しています♪
では(^^)/
